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森本洋充:日本女性の話言葉


eBUNQA:久しぶりー、今回は和紙も使っているんですね。いいですねー、でもどうして和紙です?

Hiromitsu Morimoto:いいでしょう、このテクスチャーの違いが...ところでさ、高校を卒業してからずーっとアメリカ暮らしで、日本に来るのは個展を開く仕事の時だけなんだけど、去年ちょっとした事件があって、周りの連中はそれは年のせいだと言うんだ、ま、そうかもしれない。

postcard from Hiromitsu Morimoto's exhibit in Yokohama, Japan.

postcard from Hiromitsu Morimoto's New York exhibit: july 9 - august 3, 2001
Q:数年に一度程度ですよね日本に来るのって、それにしても年のせいって、どんな事件なんです?

H.M.:姪の結婚式で日本に来て、そのまま一ヶ月ほど実家でブラッーとしてて。いつもは仕事での滞在だから、他のことあまり考えたりしないわけね、でもその時は時間もあるし居候だし、洗濯も自分でする生活を送っていたら、なんか頭の中が「日本」でいっぱいになって。

Q:そう言えばそうですよね、作品の話はするけど、日本だアメリカだとかの生活の話を(一緒に)した記憶あまり無いですもん。

H.M.:大学留学でアメリカに旅発った時、30年以上前ね、日本のすべてを置いて出て行ったしその後も日本的な日本のことなど忘れてた。それが去年のその時、結婚式で発見、それは日本女性の話し言葉の上品できれいなことに感動し日本人としての感情がよみがえってきたこと。アメリカって女性も男性も同じ話し言葉で、考えてみれば味気ないよね。
そんなことがきっかけでいきなり日本での昔のことや、今の日本のことが頭の中を埋め尽くしてきて、これはまさに自分にとっては事件なのね。ふと気がつくと日本のこと何も知らないじゃない。だいたいすごいのね日本の洗濯機って、入れれば自動的にその重さとかでどのぐらいの洗剤で何分回るって計算してしまうんだから、アメリカの洗濯機はそんな頭よくないよ。
でもとにかくアメリカに戻ったけど、またすぐ日本に来たくて、そのためにも作品作りを頑張って、専念して、今年こうして個展を開けることになった。この後ニューヨークでやるんだけどね、まずは日本からスタートと決めていた。

Q:すぐ日本に戻って来てどうです?

H.M.:個展が終わったら、周遊券見たいの買ってきたから、日本横断的なことをやろうと思っている、それも一人旅。でも何処行っていいか分からないから、まずは自分の作品をコレクションしているミュージアムがある土地から回ろうかと思っているけど。

Q:あ、それっていいですよねー!そう言う接点が自分が行ったこともない日本のどこかにすでにあるって?

H.M.:そうでしょう、ちょっと楽しみ。アメリカ横断したり、奥さんもアメリカ人だしアメリカのことは知っていても、高校生までしかいなかった日本のことなど知らないもの、でもこのあたりが年だから、急に日本回顧ムードになっているんだと仲間には言われるのかもしれない、それはそうかもしれないね。

Q:画廊を出て振り返ると、和紙を使う直接的な説明は無かったものの、勝手に思えば一つは作品の表現方法、もう一つは心の中の日本が出ているのかもしれない、と結論づけることにした。

● 森本洋充プロフィル

Interview by yu @ yokohama

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